※2024年3月26日に別のブログに書いたものを再掲しています。

 喜助さんルートで入手した宮ノ杜家の歴史全八巻のお話。

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 若かりし頃の玄一郎様と平助さん!!!!!おふたりとも美丈夫!!!!!!
 宮ノ杜家を大きくすべく手広く商売をしている玄一郎様はとうとう現在のお屋敷を建てることに。このとき千富さんの話が出てくるのよね。どういう経緯で知り合ったのか忘れたけど……。
 当時の玄一郎様は未経験の使用人は雇わないというスタンスだったんだけど、それを覆したのが千富さん。彼女は未経験の使用人はいらないと言った玄一郎様に向かって「それでは私はあなたの妻になります」と宣言。もちろん本当の妻という意味ではなく、妻のように信頼し、世話をし、ひたすら尽くす、という意味。それが気に入った玄一郎様は千富さんを専属使用人とすると同時に、彼女の信頼を裏切らぬよう努力する、と。
 玄一郎様にとって大切なのは信頼。それこそが宮ノ杜家を大きくするために必要だ、と。だから平助さんにも自分を信じてついてきて欲しい、と。

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 そんな玄一郎様のひとりめの奥様となる澄田サナ枝様。本編では当然年を重ねられているけど、こんなだったのね!

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 とにかく仲が悪いというか、ツンケンしているサナ枝様だけど、自分が澄田の娘だから宮ノ杜家に嫁がされることもわかっているし、息子を産まねばならないことも重々理解している。それでも千富さんの存在にヤキモチをやいたりするのはちょっと可愛かった。
 女学校のお友だちにパーラーに誘われたりもしていたし、ひょっとしたらつっけんどんなのは男性に対してだけで、同性といるときはちょっとクールなお嬢様なだけなのかも。

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 サナ枝様、もしも玄一郎様が男児をひとり産んだ時点で満足して、彼女だけを生涯ただひとりの妻にしていたら、品がありながらも活動的な明るい女性になっていたのかもしれない。自分の生まれた澄田の家を退屈って思っているんだものねきっと……。



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