※2023年12月21日に別のブログに書いたものを再掲しています。

 香川から長崎へ。ショッピングデートがしたいという晶ちゃんに付き合って楽器店へ。東京在住の友だちと偶然地元の長崎で会ったからって、じゃあ買い物に付き合って、となるのすごすぎない?別にいいんだけどさ……。

 ここでふと主人公は、中1で転校してきた当時晶ちゃんが周りからバイオリンの天才少女と呼ばれていることを思い出す。コンクールで彼女が優勝することを大いに期待していることも。
 彼女との思い出エピソードに放課後の音楽室でひとり一生懸命練習している姿を目撃したのがあったっけ。
 主人公曰く普段の彼女は明るくてちょっと生意気でお洒落に気をつかっていて、大人びて見えたよう。年上の男性にしか興味がない、なんて公言までしていたそうで、たくさんいた男の子のファンはしょんぼり。
 そんな彼女が見せた音楽室での真剣な表情は、主人公の心にかなり根強く印象づいていたみたい。
「練習しても練習しても、今以上に上手くならないの!イヤになっちゃう!」
 そんな風に自棄になる彼女をなだめることもあった主人公。お礼に晶ちゃんからバイオリンを教えてもらうことに。

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 放課後の音楽室で会う彼女は普段の教室で見る彼女と違って素直で優しくて、いつしか主人公もこの時間が楽しみになっていたんだとか。
 なんかいいねえ。普段きつめの子がふたりきりのときだけ素直になるって。でも高校3年生の現在、いまのところそこまで素直な晶ちゃんはまだ見られていない気がする(笑)