※小説風に書いているためゲームにないことも妄想で書いています。ご了承ください。※

「教会かな……」
 木々の向こう、遠巻きに見てもはっきりとわかる、白を基調としたその建物は、学校という施設とはかけ離れた存在に見える。もしもはばたき学園がミッション系ならばさほど違和感を覚えることはなかったかもしれないが、美奈子が調べた限りそういった事実はない。仮にミッション系だったとしても教会の場所が不自然なほど校舎から離れすぎているし、校舎裏とはいえこの教会は立ち並ぶ木々に遮られ、人が足繁く通っている形跡もない。
 近づいてみると教会は思ったよりも年季が入っていた。真っ白に見えた壁は雨染みやひび割れがあちこちにできており、出入口の扉付近に敷き詰められた石畳もところどころ欠けたりなくなったりしている。
 どうしてこんなところに教会が?
 その疑問が口に出るより先に、美奈子の耳は柔らかな草を踏む軽やかな靴やきしむドアの音、楽しげに囁く子どもたちの声を、同時に鼻の奥には日差しに温められた絨毯と木の匂いを感じた。
 もちろん感じただけで、実際には風に揺れる草木の音しか聞こえない。だけど美奈子の心の奥深くのなにかが、ほんの少し開いた気がしたのだ。
「あれ?この場所、どこかで……」
 もう一度外観を眺めてから、美奈子はゆっくりと目を閉じた。扉の向こう、真正面に置かれた聖書台まで真っすぐに敷かれた赤い絨毯。両側には木製のベンチ。ここまではたいていの教会が同じだ。それなのに、どういうわけか美奈子にはこの建物の内部がわかるような気がした。
 目を開けて、そっと鉄でできたリング状のドアノブに手をかけてゆっくりと引いてみたが、扉は固く閉ざされ、びくともしない。
「閉まってるんだ……」
 少し意外だった。古ぼけた見た目からして多少なりとも動くと思っていたが、まるで岩のように重たい。もう一度挑戦してみようとしていた美奈子の耳にチャイムの音が流れ込み、腕時計に目をやった。
「いけない、もうこんな時間!入学式の会場に行かなきゃ……わっ!」
 振り返り駆け出した美奈子は思いきりなにかにぶつかり、そのまましりもちをついた。

【続】

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